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Channel: 柿木綾乃 –アナウンサールーム
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今、見てほしいドラマです

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柿木綾乃です。
今夜(木)8時54分から、新たなドラマが始まります。
『Dr.DMAT』
タイトルでも分かる通り、医療ドラマです。
ただ、皆さん。
この「DMAT」という医療組織、実際に存在し活動していることを、ご存じでしょうか。
「DMAT」とは、Disaster Medical Assistance Team(災害派遣医療チーム)のこと。
隊員たちは各病院からボランティアで派遣され、
大災害や大事故の現場に急行し、被災者の命を繋ぎます。
あまり知られていないこの「DMAT」は10年前に医療組織として発足し、
最近では去年10月の伊豆大島土石流災害でも救命活動を行いました。
通常の院内とは違い、満足な医療器具や環境が整っていない条件の中、
命を繋ぐため、時には即興医療を施し、時には命に優先順位をつけなければならない……
この「命を選別する」という点で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)で
苦しむ医師も増えているとのことです。
今回のドラマでは、「10秒迷えば、一つの命が消えてゆく」極限状態で、
苦しみながらも命と向き合うDMATの活動を、
「東京DMAT」「東京消防庁」の全面協力のもとで描きます。
主役のDMAT隊員・八雲響を演じるのは、関ジャニ∞の大倉忠義さん。
大倉さんは、小学生の時に阪神・淡路大震災で被災しています。
「その後、何年も地震の揺れがトラウマになった。
DMATというチームが存在することを知っているだけでも、
何かあった時の心の拠り所になるかもしれないと感じた。
僕なりの使命感を持って撮影に臨みたい。」
とのことです。
今回のドラマを機に調べたところ、熊本でも2010年に「熊本DMAT」が発足しています。
大災害や大事故に遭った時、現場で救命医療を行うチームが熊本にもあること。
そして、DMATの活動と思いを、私自身、このドラマを見て知っていきたいです。
『Dr.DMAT』は、今夜8時54分から放送
皆さんにも、ぜひ見ていただきたいです。

UMAMIは世界を幸せに……

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去年、日本文化のひとつ「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
和食の慣習や技術、日本人が和食とどう向き合っているかなど、
和食という「食文化」そのものが評価されたものです。
無形文化遺産への登録後、世界中から注目されている和食。
年が変わり今月10日にも、和食の魅力と未来を語り試食するイベントが、
ロンドンの日本大使館で開かれました。
イギリス政府の閣僚・議員、食品業界の専門家、報道陣など、およそ120人が参加した会場では
「UMAMI(うま味)は世界を幸せにする」という声も聞かれたといいます。
また静岡県では、海外の料理人を対象とした和食の教育機関を設置する方針を明らかにしています。
平安時代の末頃から1000年近く受け継がれてきた和食ですが、各地域での郷土料理は様々。
47都道府県の中から選抜された、各地の和食を特集した
月刊誌『SAPIO』3月号が、現在発売中です。
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「世界に誇るご当地和食」と題し、地方局のアナウンサーが紹介。
私も、歴史を感じられる「熊本の和食」をプレゼンテーションしています。
無形文化遺産登録のポイントとなった、
・新鮮な食材と調理
・優れた栄養バランス
・年中行事との関わり
・美しさや季節の表現
を重視し、さらに歴史的背景のある「おもてなし」溢れる一品を選びました。
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月刊誌『SAPIO』の紙面を通して、熊本の食文化の歴史や奥深さを感じていただけると嬉しいです。

遅くなりました……

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柿木綾乃です。
気がつけば7月も半ばになろうとしています。
こちらのアナウンサーブログでの更新は、2013年度末以来……
新年度に入って初めての更新です、遅くなり申し訳ありません。
今更ではありますが、2014年度の担当番組を報告させてください。
担当番組
【TV】
「週刊山崎くん」司会 毎週水曜19時~19時50分
「夕方いちばん」金曜中継リポーター 平日16時~17時
「はっ県!くまモンラボ」リポーター 毎週水曜19時50分~19時56分
「ガルキン」ナレーション 毎週金曜24時15分~24時45分
【ラジオ】
「柿木珈琲店」パーソナリティー 毎週日曜10時10分~13時
「RKKスクリーンミュージック」 毎週土曜18時20分~18時30分
「歌のない歌謡曲」月・火曜担当 平日7時40分~8時
「真夜中のつぶやき」火曜担当 平日23時55分~24時
その他、TV・ラジオニュース、スポーツリポーターなどです。
早いもので入社3年目、業務内容の幅も広がりました。
田名網駿一アナウンサーという、私にとって待望の後輩も入社。
1年目の頃の自分の姿と重ねながら、「頑張れ、頑張れ」と心の中で念じつつ、
自分自身の仕事を見直す機会をもらっているな、と感謝しています。
写真は「週刊山崎くん」沖縄取材で、一眼レフで撮った写真です。
タイトル:「北風と太陽と男」
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ぜひ、ご覧ください

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蒸し暑い日が続いています。
毎週日曜日の朝10時10分から午後1時までお届けしているラジオ番組『柿木珈琲店』。
http://rkk.jp/kc/
そのスタンバイに入るため、今朝も6時頃に起きて準備をしていると、
7時頃でしょうか、蝉が「わしわしわし……」と鳴き出しました。
私は昔から虫が鳴らす音が苦手で、蜂や蝿、蝉に遭遇すると、
両手で耳を押さえて走って逃げる、というのが一連の行動パターンとなっています。
ただ、大人になってみると、その音こそが
「限りある時間を思いきり生き抜くぞ」という虫たちの決意表明に聞こえるようになりました。
苦手であることに変わりはないのですが。
さて、今日はお知らせがあります。
・TBSテレビ「あさチャン」番組宣伝収録に行きました
平日の朝5時半から放送している「あさチャン」。
夏目三久さんと齊藤隆さんの司会で、
朝の食卓に会話の花が咲くような番組を目指しお届けしています。
熊本の朝は、「あさチャン」ですよ!
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・現在発売中の「週刊プレイボーイ」に掲載されています
「地方局アナ推薦ご当地B級グルメ」コーナーで、熊本の馬肉料理を紹介しています。
全国で販売される週刊誌に熊本のグルメを取り上げてもらえて幸せでした。
都心では今日まで、熊本では火曜日までの発売です、読んでいただけると嬉しいです。
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・23日(水)放送の「週刊山崎くん」沖縄特集、「はっ県!くまモンラボ」の取材に行きました
去年に続き、百貨店の催事に合わせて、沖縄に事前取材に行ってきました。
美味しい食べ物はもちろん、可愛らしい雑貨、伝統工芸品など、沖縄の魅力に触れてきました。
午後4時からの「夕方いちばん」鶴屋百貨店おきなわフェア会場からの中継にも出演して、
催事を紹介する予定です。
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そして、「週刊山崎くん」直後に放送の「はっ県!くまモンラボ」でもリポーター出演しています。
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23日(水)は、「夕方いちばん」「週刊山崎くん」「はっ県!くまモンラボ」。
見ていただけると嬉しいです。

くまもと赤の音楽祭

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ご無沙汰しております、柿木綾乃です。
昨夜、熊本県立劇場で「くまもと赤の音楽祭2014~Thanks 50~」というコンサートがありました。
世界的に有名な、マルコス・ヴァーリさん、リチャード・ストルツマンさん、そして天草出身で世界で活躍しているマリンバ奏者のミカ・ストルツマンさんをはじめとした方々が、クラシックやボサノヴァを奏で、私たちを魅了しました。
総合演出は、天草出身でミカさんの同級生という、放送作家の小山薫堂さん。
この日はミカさんの記念すべき50歳の誕生日ということで、小山さんからのサプライズ演出もあり、くまモンも登場。
コンサートホールの全員が一体となった印象でした。
これまではあまりコンサート会場に行くことがなかったのですが、音楽機器で聞くよりも、生演奏は空気の振動、躍動が直接胸に響くような気がしました。
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そんな素晴らしい音楽を感じながら、考えたこと。
現代に生きる私たちは、日々の生活の中で「無」になることがあまりない気がします。
色々な情報が入ってくる中で、それを取捨選択することはあっても、自分自身の価値観をゆっくりと噛み締める時間は、そう多くない。
例えば趣味でランニングをしたり、料理をしたり、そうしたインプット作業があまりない時間の中では「無」になって自分のことを考えられる気がします。
私の場合は、今回のコンサートで音楽を感じながら、ふと「幸せ」について考えている自分がいました。
私は、幸せは「自分の中にあるもの」と思っています。
よく、愛の告白で「必ず幸せにするから」とか「幸せにしてくれますか」というシーンがあります。
でも、私はあまり「人に幸せにしてほしい」とは思いません。
幸福感も、悲しみも苦しみも、感情は自分の中にあるから、全ては自分次第。
「僕には君のことを幸せにできないから、別れよう」という台詞が、あるドラマでありましたが、
私の場合、実際に相手に言われたらがっかりしてしまうかもしれません。
自分の幸せは自分で決めたいという思いもあり、人のものさしで自分の幸せを測られるのが好きじゃない性分のようです。
その分、自分の選択を人の所為にせず、責任を持たなければならないとも思いますが。
そう考えると、今回のコンサートに出演された皆さんはきっと、奏でることが自分にとっての幸せで、だからこそ聞いているこちら側の心にまで響くのだと思います。
幸せは、自分の中にある。
生きていく中でそのまま見過ごしてしまいそうなことであっても、幸せを感じられる、心が満たされた人間でありたいし、その充実感をもって他人とも接していけば、関係性も自然とプラスのスパイラルになるのかな……
なんてことを考えました。
少し仕事でバタバタとしていた分だけ、コンサートにとても癒されました。
「くまもと赤の音楽祭2014~Thanks 50~」に感謝、素敵な一夜となりました。

楽しみながら考える人権

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柿木綾乃です。

急に寒さが厳しくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

師走にも入り、慌ただしくなって、体調を崩すという方も出てくるかもしれませんね。

手洗いうがい、そしてしっかりと寒さ対策をしていきましょう。

 

さて、あす5日(土)の午前11時~午後3時、熊本市中央区上通のびぷれす広場で

「コッコロギャラリー 人権啓発のひろば」というイベントが行われます。

4日~10日の人権週間に合わせて開催されるもので、ステージイベントやパネル展示、

街頭パレードやくまモン隊によるくまモン体操など、内容もりだくさんです。

 

「人権に関するイベントって、何だか難しそう……」

そんなことはありません。

まずはお気軽にお立ち寄りいただいて、イベントを楽しんでみてください。

その中で、自然と身近な人権について考えるきっかけになると思います。

 

私もイベントの司会を担当します。

あす5日(土)、びぷれす広場でお待ちしております!!

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(写真は熊本県人権啓発キャラクターのコッコロ)

 

2015年 幸せの橋渡し

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あけましておめでとうございます。
アナウンサーの柿木綾乃です。

本当に驚きます。
日々の仕事が充実し過ぎていて、気づけば2014年は「去年」というボックスに入れられ、
いつの間にか今年=2015年になっておりました。
恋愛の思い出に関して、よく「男性は、名前をつけて保存」「女性は、上書き保存」と称されます。
恋愛はさておき、私は日常生活でも漏れることなく「上書き保存」派。
「ゆく年」のことは「くる年」で上書きして忘れてしまう質なので、ブログに認めて記録しておこうと思います。

2014年は、色々と動きのあった一年でした。
4月からは、シンガーソングライター・進藤久明さんとのラジオ「柿木珈琲店」がスタート。
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テレビ「夕方いちばん」では、金曜日のびぷれす中継を、まさやんさんと担当することになりました。
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夏には、テレビ「週刊山崎くん」で沖縄取材に行ったり、20周年企画としてみんなで富士山登頂を目指したり。
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その他にも、初めて総選挙のリポーターを務めたり、定期チャーター便を利用して台湾・高雄ツアーに行ったり……
とにかく、充実した一年となりました。

そうしたできごとの中には、多くの人との出会いとご縁がありました。
毎回毎回のめぐりあわせが、奇跡のようにキラキラと輝いて見えました。
当たり前に感じる日常に、そっと幸せは寄り添ってくれていることにも気づけました。

2015年は、そうした「幸せ」の橋渡しができる喋り手になれるよう、より精進していきます。
皆様にとって、この一年が素晴らしい年となりますように……。

RKKアナウンサー
柿木綾乃

雑誌掲載・特別番組のお知らせ

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現在発売中の「週刊ポスト」。

地方局アナウンサー特集で、RKK熊本放送も掲載していただいています。

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営業部長としあわせ部長を兼任しているくまモンから学ぶ、喋り手としての目標をお話ししました。

他にも、北海道、愛知、愛媛、広島、長野、宮城、千葉、静岡、福岡の地方局アナウンサーが紹介されています。

週刊誌のため、書店などでの販売は今週までです、ご覧いただけると嬉しいです。

 

 

そして、今年度もこの季節がやってきました!
「神がかりハプニング!プラチナ映像アワード」

http://www.tbs.co.jp/program/platinum-eizouaward20150111.html
ドラマ、ニュース、バラエティ……JNN28局のハプニング・お宝映像をお届けします。
皆さん、覚えていらっしゃいますか?
実はこの「プラチナ映像アワード」、昨年と一昨年のグランプリは、なんと!!RKK熊本放送だったのです。
2年連続での、グランプリ受賞。
今回はRKKのどんな映像が放送されるのか?!
そして、3年連続のグランプリ受賞なるか?!
放送は1月11日(日)午後9時からです。
どうぞ、お見逃しのないようにお願いします。


ご報告

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毎週水曜日の夜7時から放送している、RKKテレビ「週刊山崎くん」。
今夜も、いつも通り生放送でお送りしました。
日頃から番組を見てくださっている皆様、本当にありがとうございます。

 
「週刊山崎くん」が始まったのは、1994年4月。
初回の放送は、スタジオではなく牛深からの生中継でお届けしました。
その時の司会は、大田黒浩一さんと福島絵美アナウンサーでした。
その後、リポーターや放送日、お届けする情報のジャンルなどが変わりながらも、21年間、私が4歳の時から続いてきた番組です。
それも、番組を愛してくださる皆様がいてくださったお陰です。

 
そして、その21年間その場に居続け、番組の大黒柱として支え続けてこられたのが、司会の大田黒浩一さんでした。

 
今夜の「週刊山崎くん」でもお伝えしましたが、この春、番組がリニューアルし、大田黒さんが番組から卒業することとなりました。
始まりがあれば終わりがある。
それが世の常の中で、リニューアルをしても番組自体は4月以降も続いていくことが決定していますが……
やはり、毎週水曜日に大田黒さんの笑顔が、熊本弁が見聞きできなくなるというのは、とても寂しいです。

 
来週25日(水)夜7時からの「週刊山崎くん」は、大田黒さん卒業スペシャルです。
ご報告が遅れましたが、私も来週の放送をもって「週刊山崎くん」の司会を終えることとなりました。
これまで「週刊山崎くん」を愛してくださった皆様、来週の放送も、どうか見ていただけたらと思います。
そして、4月以降のリニューアルした「週刊山崎くん」も、引き続き応援していただけたら嬉しいです。

TBS「いっぷく!」に菊池市が!!

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RKKテレビでも平日の朝8時から放送中のTBSテレビ「いっぷく!」。
司会のTOKIO・国分太一さんとともに、菊池市出身の岩下尚史さんも毎回出演していて、朝から知っておきたいニュースとためになる情報をお届けしてきました。
そんな「いっぷく!」ですが、あす27日(金)の放送を最後に、番組が終了することとなりました。
この番組では「いっぷく姉妹都市」という企画が生まれています。
これは、番組と全国の様々な市町村が「姉妹都市」を締結。
幅広いジャンルで活躍されている天草出身の小山薫堂さんが、地域の活性化に向けてアドバイスを提案し、それをもとに地元の人たちが主体となって考え動き、町おこしをしていこう!!というものです。
そんな「いっぷく姉妹都市」第1号となったのが、出演者の岩下さんの出身地・菊池市でした。
菊池市が「いっぷく姉妹都市」になって、間もなく1年。
この企画とともに生まれたプロジェクトはどうなったのか?
そして、この1年で菊池市に住む人たちの思いはどう変わったのか?
あす27日(金)の「いっぷく!」で、そんな菊池市を紹介します!!
私もリポーターとして取材してきました。
1年前、地域活性化に向けて小山薫堂さんに背中をそっとひと押ししてもらった菊池市。
今回の放送では、元気になった菊池市の現在(いま)が、活性化をめざしている全国の地域のひと押しになるような気がしています。
ご覧いただけると嬉しいです。

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思いめぐる 3月

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3月です。
今週は、最高気温が25度以上の夏日を観測する地域もある程 陽気に包まれたかと思えば、週の後半は寒の戻り 少し肌寒く感じられます。

3月 皆さんにとって、どんな季節でしょうか。
受験や就職活動など、新年度に向けて何かにチャレンジする人。
卒業や部署異動などで、別れを惜しむ人。
ホワイトデーも ありますよね、男性の皆さま。(お忘れなきよう・・・)

 

3月。
今年は、東日本大震災から 5年です。
5年前、東京の大学に通っていた私。
自宅で大きな揺れに見舞われた時に感じた、自分の何もかもが変わってしまうような恐怖は、今でも忘れられません。
あの日、首都・東京は、大きな混乱と悲しみの中にありました。
震源から離れた、東京であっても、です。
東北の方々の思いは、計り知れないものがあります。
感情が追いつけない程の現状を前に、心を凍らせて何とか日々を積み重ねてきたのかもしれません。
あれから、5年。
何が分かり、何が分からないままなのか。
何を知り、何を知らないままなのか。
被災地だけでなく、この遠く離れた熊本の地でも、です。

県内 九州内での防災・備災・減災体制は。

ボランティアを受け入れる体制は。

原子力発電とはどういうもので、熊本との距離はどれくらいなのか。
他県からの避難者を受け入れる際の 体制はどうか。

被災した動物たちを 元の飼い主に引き合わせる取り組みは。
この5年の間に 熊本で
何が変わり、何が変わらないままなのか。
あの日 あの震災で、私はメディアに対する価値観が変わりました。
何気なく活用していた テレビ 新聞 インターネットなどの情報が、人の生命を左右することもあるのだと。
(もちろん“正確な”メディア情報であるのが 前提ですが・・・)
震災を機に、テレビ局で働きたいと 強く願うようになりました。
そうして、5年後のいま 私は“報道”道を報じる仕事をしています。

入社して 丸4年。
その間で 新たに分かったことがあります。
メディアは 情報を“発信”するだけでなく、情報を“記録”する役割があるということ。
映像 音声で記録する―
「その記録が、きっと 未来のどこかで役に立つ」
なんて考えるのは おこがましく感じます。
自然の脅威を前に 私たちにできることは、現状を放送すること。
誠意を持って 情報を伝えることしか、できないのだと思います。
そして、それが“記録”になっていく・・・
RKK NEWS JUST.では、この一週間「5年、そして、これから」と題し、震災から5年の“現在 いま”をお伝えしています。
あす(金)は 佐々木慎介キャスターが、震災から5年の被災地の現状を 生中継でお伝えします。

3文字から始まる世界

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「“もしも”はなくて もう一度もなくて 巻き戻しもできなくて」
熊本地震発生からひと月、RKKラジオ『柿木珈琲店』で流した曲の一節です。

毎週日曜日に生放送しているこのラジオ番組。
始めた当初からずっと、1曲目は私が選曲しています。
時刻は朝10時、平日ではなく日曜日・・・
聞いてくださる方にとっては、この1曲目で、1日の気分が決まってしまうのでは。
そんなプレッシャーを感じる瞬間です。

地震発生からひと月が経ち、最初の放送日となった今月15日。
悩みながら手に取ったのは
DREAMS COME TRUEさんの『さぁ 鐘をならせ』でした。
ブログの冒頭に書いた一節は、この曲の歌い出しです。

「“もしも”はなくて もう一度もなくて 巻き戻しもできなくて
 夢の中でも 震える手は止まらなかった」

たった3文字の“もしも”。
この後に続く言葉に思いを巡らす日々を過ごした人も、いたのではないでしょうか。

もしも あの時・・・だったら。

でも、この曲は冒頭から現実を突き付けます。
“もしも”は、ないのです。
そして、巻き戻しもできません。

一方で、この曲のラストには こんな歌詞も出てきます。

「“いつか”分かる日まで “いつか”立ち迎える日まで
 “いつか”ここまで来たって 思える日まで 言える日まで」

地震からひと月あまりが経った いま
こちらも3文字の“いつか”を心の拠り所にして
何とか立っていられるという人もいるかもしれません。

3文字から始まる「過去・現在・未来」が、ここにあります。
できることなら“いつか”に思いを寄せていけたら・・・

私も“いつか”この地震についてきちんと向き合えるように。
いまは、この災害を自分の言葉でブログに残すのが、怖いのです。
でも“いつか”きちんと向き合えるように・・・
その気持ちを胸に、現在を見つめていきます。

空に。

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10月。

 

 

見上げると広がる、青いキャンバス。

 

何を描こうか……

 

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最近、空を、見上げていますか?

思い断つ、尊敬の、晩秋

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髪を、切りました。

15センチ程でしょうか……思いきって。

 
スタジオジブリの映画「天空の城ラピュタ」。
主人公の女の子が、トレードマークの三つ編みヘアを敵対する相手から銃で撃たれ、ショートカットに。
映画では、主人公の女の子が仲間から「可哀そうに・・・」と抱きしめられるシーンがあります。
女性にとって髪は、言い表せない思いのこもる、大切なもの。

幼い頃からこの作品が好きで見ていた私。
髪型を変える時は、この主人公と同じくらいの決心がいるのです。
(大げさに聞こえるかもしれませんが……)

「何か月に一度」と、美容室に行くサイクルを決めている女性も多いようですが
私の場合は、インスピレーション。
仕事、対人関係、恋愛と、その時その瞬間に「いま、切ろう」
いえ、「いま、断ち切りたい」と衝動に駆られ、美容室に向かいます。
そうして気持ちが動くまでは、どれだけ髪の毛の量が多くなろうと、
根元が伸びていわゆる“プリン状態”になろうと、行かない質です。

それほど、私にとって髪を切る行為は、意味を持つもの。
だからこそ、美容室や美容師さんの空気感も重要なのです。

お世話になっているのは、子どもの頃からの行きつけの美容室。
店内に入った時の香り、音楽、空調といった環境そのものは、安定の居心地の良さ。
要望を伝えて、シャンプー台に誘われます。
シャンプーとトリートメントは、髪を切るための序章。
幸せの導入口なのか、はたまた、少し納得いかないモードに入るのかは
ここでの美容師さんの腕にかかっているのです。

今回の担当は、20歳の女性でした。

上はゆったりとしたニットに、下はスリムなパンツ。
長めなアッシュ系の髪は一つに結び、最近はやりの伊達メガネをかけています。
お洒落に気を使っていて、一方で清潔感も漂う姿。
シャンプーをしながらの他愛無い会話も、口数やタイミング、相槌のさじ加減が絶妙で、落ち着きます。
そうして迎えたトリートメント。
私の頭を包み込む彼女の華奢な指に、力が入ります。
そして、頭皮をマッサージ……

「ふぁぁぁ」と、思わず吐息を漏らしてしまいました。

マッサージ自体は、他の人もしてくれるのです。
ただ、朝から晩まで多くの人と接する美容師さん。
マッサージは、シャンプーやトリートメントからすれば、オプション的な存在です。
「疲れ」が伝わるような、指圧の弱い時も、仕方がないのかなと思います。
でも、彼女の指からは「それ」は感じませんでした。
強いんだけど、ただ力を込めているだけではなくて。
押しつけがましくない、側に寄り添って見守るような
「気持ち良くなりますように……」という思いの伝わる、マッサージ。

「気持ちいいです」
そう伝えると、彼女は控えめに「嬉しいです、励みになります」の言葉。
そして、取り繕ったりかっこつけたりすることもなく、穏やかにこう切り出しました。

「私たちは一日に多くの人の髪に触れるので、どうしても流れ作業になりがちだと思うんです。
でも、来てくださる人にとって、接客するスタッフとは1対1の関係なんですよね。
手を抜くと、すぐに分かっちゃうと思うんです。」

心が、震えました。
私が小学校1年生の頃に産声を上げたはずの彼女のことを、敬いました。
どの職業でも、そうですよね・・・
もっと言えば、仕事柄、テレビやラジオを見聞きしてくださる方を
目の前にする機会の少ない私にとっては、より胸に刺さる言葉でした。
もちろん、取材では直接お話しできますが
オンエアの時は自分の役割を見失う恐れのある仕事だと思うのです。

尊敬できる人というのは、年齢や経歴、著名度や実績だけではありませんね。

素敵な言葉をくれた御礼を伝えると、少し頬を赤らめて恥ずかしそうに笑う、6歳年下の女性を、心の底から尊敬します。
そうして、人の心根の清らかさや芯の強さに惹かれ、敬える。
そんな心の感度を保てている自分自身が好きですし、いまの環境にも感謝したいです。

大切なこと

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澄み切った青空です。

熊本市内にあるRKK熊本放送の屋上。
きのうまでの凍えるような寒さではなく、優しい陽射の降り注ぐ、穏やかな天気。
まさに、陽だまり。

 

ことしも、終わるんだなぁ・・・

 
途方に暮れて、終わりが見えなくて、暗闇の中で。
それでも、朝陽は昇り、日々は過ぎていき、気づけば大晦日。
自分が立ち止まっていても、振り返っていても
残酷にも、時は刻まれていくのですね。

 
先日、益城町で取材をしていた時に、ある言葉をいただきました。

「地震で、何もかも失いました。
でも、全て失くしたいま、分かることがある。
生きていくために、本当に必要なものは何か。大切なものは何か。
それが分かったから、きっと新しい年は、良い年になります。」

 

人との繋がりなのか、お金なのか、仕事なのか。
生きていくために本当に大切なものは、人それぞれだと思います。
自分にとってそれが何なのかを、突き付けられたのが、ことしの熊本に生きる私たちで・・・

私も、見えた気がします。
自分が生き抜くための軸が、分かったような気がしています。

 

きっと、良い年に、なります。
そして、ひとりひとりの「きっと、良い年に」が積み重なって、広がって、輪になって
2017年の熊本は、きっと、良い年になる。
そう、信じたいです。

地震後、最初の年越しは、取材先で迎えます。
皆さんにとって、穏やかな年始となりますように・・・


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