今、見てほしいドラマです
UMAMIは世界を幸せに……
遅くなりました……
ぜひ、ご覧ください
くまもと赤の音楽祭
楽しみながら考える人権
柿木綾乃です。
急に寒さが厳しくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
師走にも入り、慌ただしくなって、体調を崩すという方も出てくるかもしれませんね。
手洗いうがい、そしてしっかりと寒さ対策をしていきましょう。
さて、あす5日(土)の午前11時~午後3時、熊本市中央区上通のびぷれす広場で
「コッコロギャラリー 人権啓発のひろば」というイベントが行われます。
4日~10日の人権週間に合わせて開催されるもので、ステージイベントやパネル展示、
街頭パレードやくまモン隊によるくまモン体操など、内容もりだくさんです。
「人権に関するイベントって、何だか難しそう……」
そんなことはありません。
まずはお気軽にお立ち寄りいただいて、イベントを楽しんでみてください。
その中で、自然と身近な人権について考えるきっかけになると思います。
私もイベントの司会を担当します。
あす5日(土)、びぷれす広場でお待ちしております!!
(写真は熊本県人権啓発キャラクターのコッコロ)
2015年 幸せの橋渡し
あけましておめでとうございます。
アナウンサーの柿木綾乃です。
本当に驚きます。
日々の仕事が充実し過ぎていて、気づけば2014年は「去年」というボックスに入れられ、
いつの間にか今年=2015年になっておりました。
恋愛の思い出に関して、よく「男性は、名前をつけて保存」「女性は、上書き保存」と称されます。
恋愛はさておき、私は日常生活でも漏れることなく「上書き保存」派。
「ゆく年」のことは「くる年」で上書きして忘れてしまう質なので、ブログに認めて記録しておこうと思います。
2014年は、色々と動きのあった一年でした。
4月からは、シンガーソングライター・進藤久明さんとのラジオ「柿木珈琲店」がスタート。
テレビ「夕方いちばん」では、金曜日のびぷれす中継を、まさやんさんと担当することになりました。
夏には、テレビ「週刊山崎くん」で沖縄取材に行ったり、20周年企画としてみんなで富士山登頂を目指したり。
その他にも、初めて総選挙のリポーターを務めたり、定期チャーター便を利用して台湾・高雄ツアーに行ったり……
とにかく、充実した一年となりました。
そうしたできごとの中には、多くの人との出会いとご縁がありました。
毎回毎回のめぐりあわせが、奇跡のようにキラキラと輝いて見えました。
当たり前に感じる日常に、そっと幸せは寄り添ってくれていることにも気づけました。
2015年は、そうした「幸せ」の橋渡しができる喋り手になれるよう、より精進していきます。
皆様にとって、この一年が素晴らしい年となりますように……。
RKKアナウンサー
柿木綾乃
雑誌掲載・特別番組のお知らせ
現在発売中の「週刊ポスト」。
地方局アナウンサー特集で、RKK熊本放送も掲載していただいています。
営業部長としあわせ部長を兼任しているくまモンから学ぶ、喋り手としての目標をお話ししました。
他にも、北海道、愛知、愛媛、広島、長野、宮城、千葉、静岡、福岡の地方局アナウンサーが紹介されています。
週刊誌のため、書店などでの販売は今週までです、ご覧いただけると嬉しいです。
そして、今年度もこの季節がやってきました!
「神がかりハプニング!プラチナ映像アワード」
http://www.tbs.co.jp/program/platinum-eizouaward20150111.html
ドラマ、ニュース、バラエティ……JNN28局のハプニング・お宝映像をお届けします。
皆さん、覚えていらっしゃいますか?
実はこの「プラチナ映像アワード」、昨年と一昨年のグランプリは、なんと!!RKK熊本放送だったのです。
2年連続での、グランプリ受賞。
今回はRKKのどんな映像が放送されるのか?!
そして、3年連続のグランプリ受賞なるか?!
放送は1月11日(日)午後9時からです。
どうぞ、お見逃しのないようにお願いします。
ご報告
毎週水曜日の夜7時から放送している、RKKテレビ「週刊山崎くん」。
今夜も、いつも通り生放送でお送りしました。
日頃から番組を見てくださっている皆様、本当にありがとうございます。
「週刊山崎くん」が始まったのは、1994年4月。
初回の放送は、スタジオではなく牛深からの生中継でお届けしました。
その時の司会は、大田黒浩一さんと福島絵美アナウンサーでした。
その後、リポーターや放送日、お届けする情報のジャンルなどが変わりながらも、21年間、私が4歳の時から続いてきた番組です。
それも、番組を愛してくださる皆様がいてくださったお陰です。
そして、その21年間その場に居続け、番組の大黒柱として支え続けてこられたのが、司会の大田黒浩一さんでした。
今夜の「週刊山崎くん」でもお伝えしましたが、この春、番組がリニューアルし、大田黒さんが番組から卒業することとなりました。
始まりがあれば終わりがある。
それが世の常の中で、リニューアルをしても番組自体は4月以降も続いていくことが決定していますが……
やはり、毎週水曜日に大田黒さんの笑顔が、熊本弁が見聞きできなくなるというのは、とても寂しいです。
来週25日(水)夜7時からの「週刊山崎くん」は、大田黒さん卒業スペシャルです。
ご報告が遅れましたが、私も来週の放送をもって「週刊山崎くん」の司会を終えることとなりました。
これまで「週刊山崎くん」を愛してくださった皆様、来週の放送も、どうか見ていただけたらと思います。
そして、4月以降のリニューアルした「週刊山崎くん」も、引き続き応援していただけたら嬉しいです。
TBS「いっぷく!」に菊池市が!!
RKKテレビでも平日の朝8時から放送中のTBSテレビ「いっぷく!」。
司会のTOKIO・国分太一さんとともに、菊池市出身の岩下尚史さんも毎回出演していて、朝から知っておきたいニュースとためになる情報をお届けしてきました。
そんな「いっぷく!」ですが、あす27日(金)の放送を最後に、番組が終了することとなりました。
この番組では「いっぷく姉妹都市」という企画が生まれています。
これは、番組と全国の様々な市町村が「姉妹都市」を締結。
幅広いジャンルで活躍されている天草出身の小山薫堂さんが、地域の活性化に向けてアドバイスを提案し、それをもとに地元の人たちが主体となって考え動き、町おこしをしていこう!!というものです。
そんな「いっぷく姉妹都市」第1号となったのが、出演者の岩下さんの出身地・菊池市でした。
菊池市が「いっぷく姉妹都市」になって、間もなく1年。
この企画とともに生まれたプロジェクトはどうなったのか?
そして、この1年で菊池市に住む人たちの思いはどう変わったのか?
あす27日(金)の「いっぷく!」で、そんな菊池市を紹介します!!
私もリポーターとして取材してきました。
1年前、地域活性化に向けて小山薫堂さんに背中をそっとひと押ししてもらった菊池市。
今回の放送では、元気になった菊池市の現在(いま)が、活性化をめざしている全国の地域のひと押しになるような気がしています。
ご覧いただけると嬉しいです。
思いめぐる 3月
3月です。
今週は、最高気温が25度以上の夏日を観測する地域もある程 陽気に包まれたかと思えば、週の後半は寒の戻り 少し肌寒く感じられます。
3月 皆さんにとって、どんな季節でしょうか。
受験や就職活動など、新年度に向けて何かにチャレンジする人。
卒業や部署異動などで、別れを惜しむ人。
ホワイトデーも ありますよね、男性の皆さま。(お忘れなきよう・・・)
3月。
今年は、東日本大震災から 5年です。
5年前、東京の大学に通っていた私。
自宅で大きな揺れに見舞われた時に感じた、自分の何もかもが変わってしまうような恐怖は、今でも忘れられません。
あの日、首都・東京は、大きな混乱と悲しみの中にありました。
震源から離れた、東京であっても、です。
東北の方々の思いは、計り知れないものがあります。
感情が追いつけない程の現状を前に、心を凍らせて何とか日々を積み重ねてきたのかもしれません。
あれから、5年。
何が分かり、何が分からないままなのか。
何を知り、何を知らないままなのか。
被災地だけでなく、この遠く離れた熊本の地でも、です。
県内 九州内での防災・備災・減災体制は。
ボランティアを受け入れる体制は。
原子力発電とはどういうもので、熊本との距離はどれくらいなのか。
他県からの避難者を受け入れる際の 体制はどうか。
被災した動物たちを 元の飼い主に引き合わせる取り組みは。
この5年の間に 熊本で
何が変わり、何が変わらないままなのか。
あの日 あの震災で、私はメディアに対する価値観が変わりました。
何気なく活用していた テレビ 新聞 インターネットなどの情報が、人の生命を左右することもあるのだと。
(もちろん“正確な”メディア情報であるのが 前提ですが・・・)
震災を機に、テレビ局で働きたいと 強く願うようになりました。
そうして、5年後のいま 私は“報道”道を報じる仕事をしています。
入社して 丸4年。
その間で 新たに分かったことがあります。
メディアは 情報を“発信”するだけでなく、情報を“記録”する役割があるということ。
映像 音声で記録する―
「その記録が、きっと 未来のどこかで役に立つ」
なんて考えるのは おこがましく感じます。
自然の脅威を前に 私たちにできることは、現状を放送すること。
誠意を持って 情報を伝えることしか、できないのだと思います。
そして、それが“記録”になっていく・・・
RKK NEWS JUST.では、この一週間「5年、そして、これから」と題し、震災から5年の“現在 いま”をお伝えしています。
あす(金)は 佐々木慎介キャスターが、震災から5年の被災地の現状を 生中継でお伝えします。
3文字から始まる世界
「“もしも”はなくて もう一度もなくて 巻き戻しもできなくて」
熊本地震発生からひと月、RKKラジオ『柿木珈琲店』で流した曲の一節です。
毎週日曜日に生放送しているこのラジオ番組。
始めた当初からずっと、1曲目は私が選曲しています。
時刻は朝10時、平日ではなく日曜日・・・
聞いてくださる方にとっては、この1曲目で、1日の気分が決まってしまうのでは。
そんなプレッシャーを感じる瞬間です。
地震発生からひと月が経ち、最初の放送日となった今月15日。
悩みながら手に取ったのは
DREAMS COME TRUEさんの『さぁ 鐘をならせ』でした。
ブログの冒頭に書いた一節は、この曲の歌い出しです。
「“もしも”はなくて もう一度もなくて 巻き戻しもできなくて
夢の中でも 震える手は止まらなかった」
たった3文字の“もしも”。
この後に続く言葉に思いを巡らす日々を過ごした人も、いたのではないでしょうか。
もしも あの時・・・だったら。
でも、この曲は冒頭から現実を突き付けます。
“もしも”は、ないのです。
そして、巻き戻しもできません。
一方で、この曲のラストには こんな歌詞も出てきます。
「“いつか”分かる日まで “いつか”立ち迎える日まで
“いつか”ここまで来たって 思える日まで 言える日まで」
地震からひと月あまりが経った いま
こちらも3文字の“いつか”を心の拠り所にして
何とか立っていられるという人もいるかもしれません。
3文字から始まる「過去・現在・未来」が、ここにあります。
できることなら“いつか”に思いを寄せていけたら・・・
私も“いつか”この地震についてきちんと向き合えるように。
いまは、この災害を自分の言葉でブログに残すのが、怖いのです。
でも“いつか”きちんと向き合えるように・・・
その気持ちを胸に、現在を見つめていきます。
空に。
思い断つ、尊敬の、晩秋
髪を、切りました。
15センチ程でしょうか……思いきって。
スタジオジブリの映画「天空の城ラピュタ」。
主人公の女の子が、トレードマークの三つ編みヘアを敵対する相手から銃で撃たれ、ショートカットに。
映画では、主人公の女の子が仲間から「可哀そうに・・・」と抱きしめられるシーンがあります。
女性にとって髪は、言い表せない思いのこもる、大切なもの。
幼い頃からこの作品が好きで見ていた私。
髪型を変える時は、この主人公と同じくらいの決心がいるのです。
(大げさに聞こえるかもしれませんが……)
「何か月に一度」と、美容室に行くサイクルを決めている女性も多いようですが
私の場合は、インスピレーション。
仕事、対人関係、恋愛と、その時その瞬間に「いま、切ろう」
いえ、「いま、断ち切りたい」と衝動に駆られ、美容室に向かいます。
そうして気持ちが動くまでは、どれだけ髪の毛の量が多くなろうと、
根元が伸びていわゆる“プリン状態”になろうと、行かない質です。
それほど、私にとって髪を切る行為は、意味を持つもの。
だからこそ、美容室や美容師さんの空気感も重要なのです。
お世話になっているのは、子どもの頃からの行きつけの美容室。
店内に入った時の香り、音楽、空調といった環境そのものは、安定の居心地の良さ。
要望を伝えて、シャンプー台に誘われます。
シャンプーとトリートメントは、髪を切るための序章。
幸せの導入口なのか、はたまた、少し納得いかないモードに入るのかは
ここでの美容師さんの腕にかかっているのです。
今回の担当は、20歳の女性でした。
上はゆったりとしたニットに、下はスリムなパンツ。
長めなアッシュ系の髪は一つに結び、最近はやりの伊達メガネをかけています。
お洒落に気を使っていて、一方で清潔感も漂う姿。
シャンプーをしながらの他愛無い会話も、口数やタイミング、相槌のさじ加減が絶妙で、落ち着きます。
そうして迎えたトリートメント。
私の頭を包み込む彼女の華奢な指に、力が入ります。
そして、頭皮をマッサージ……
「ふぁぁぁ」と、思わず吐息を漏らしてしまいました。
マッサージ自体は、他の人もしてくれるのです。
ただ、朝から晩まで多くの人と接する美容師さん。
マッサージは、シャンプーやトリートメントからすれば、オプション的な存在です。
「疲れ」が伝わるような、指圧の弱い時も、仕方がないのかなと思います。
でも、彼女の指からは「それ」は感じませんでした。
強いんだけど、ただ力を込めているだけではなくて。
押しつけがましくない、側に寄り添って見守るような
「気持ち良くなりますように……」という思いの伝わる、マッサージ。
「気持ちいいです」
そう伝えると、彼女は控えめに「嬉しいです、励みになります」の言葉。
そして、取り繕ったりかっこつけたりすることもなく、穏やかにこう切り出しました。
「私たちは一日に多くの人の髪に触れるので、どうしても流れ作業になりがちだと思うんです。
でも、来てくださる人にとって、接客するスタッフとは1対1の関係なんですよね。
手を抜くと、すぐに分かっちゃうと思うんです。」
心が、震えました。
私が小学校1年生の頃に産声を上げたはずの彼女のことを、敬いました。
どの職業でも、そうですよね・・・
もっと言えば、仕事柄、テレビやラジオを見聞きしてくださる方を
目の前にする機会の少ない私にとっては、より胸に刺さる言葉でした。
もちろん、取材では直接お話しできますが
オンエアの時は自分の役割を見失う恐れのある仕事だと思うのです。
尊敬できる人というのは、年齢や経歴、著名度や実績だけではありませんね。
素敵な言葉をくれた御礼を伝えると、少し頬を赤らめて恥ずかしそうに笑う、6歳年下の女性を、心の底から尊敬します。
そうして、人の心根の清らかさや芯の強さに惹かれ、敬える。
そんな心の感度を保てている自分自身が好きですし、いまの環境にも感謝したいです。
大切なこと
澄み切った青空です。
熊本市内にあるRKK熊本放送の屋上。
きのうまでの凍えるような寒さではなく、優しい陽射の降り注ぐ、穏やかな天気。
まさに、陽だまり。
ことしも、終わるんだなぁ・・・
途方に暮れて、終わりが見えなくて、暗闇の中で。
それでも、朝陽は昇り、日々は過ぎていき、気づけば大晦日。
自分が立ち止まっていても、振り返っていても
残酷にも、時は刻まれていくのですね。
先日、益城町で取材をしていた時に、ある言葉をいただきました。
「地震で、何もかも失いました。
でも、全て失くしたいま、分かることがある。
生きていくために、本当に必要なものは何か。大切なものは何か。
それが分かったから、きっと新しい年は、良い年になります。」
人との繋がりなのか、お金なのか、仕事なのか。
生きていくために本当に大切なものは、人それぞれだと思います。
自分にとってそれが何なのかを、突き付けられたのが、ことしの熊本に生きる私たちで・・・
私も、見えた気がします。
自分が生き抜くための軸が、分かったような気がしています。
きっと、良い年に、なります。
そして、ひとりひとりの「きっと、良い年に」が積み重なって、広がって、輪になって
2017年の熊本は、きっと、良い年になる。
そう、信じたいです。
地震後、最初の年越しは、取材先で迎えます。
皆さんにとって、穏やかな年始となりますように・・・