3月です。
今週は、最高気温が25度以上の夏日を観測する地域もある程 陽気に包まれたかと思えば、週の後半は寒の戻り 少し肌寒く感じられます。
3月 皆さんにとって、どんな季節でしょうか。
受験や就職活動など、新年度に向けて何かにチャレンジする人。
卒業や部署異動などで、別れを惜しむ人。
ホワイトデーも ありますよね、男性の皆さま。(お忘れなきよう・・・)
3月。
今年は、東日本大震災から 5年です。
5年前、東京の大学に通っていた私。
自宅で大きな揺れに見舞われた時に感じた、自分の何もかもが変わってしまうような恐怖は、今でも忘れられません。
あの日、首都・東京は、大きな混乱と悲しみの中にありました。
震源から離れた、東京であっても、です。
東北の方々の思いは、計り知れないものがあります。
感情が追いつけない程の現状を前に、心を凍らせて何とか日々を積み重ねてきたのかもしれません。
あれから、5年。
何が分かり、何が分からないままなのか。
何を知り、何を知らないままなのか。
被災地だけでなく、この遠く離れた熊本の地でも、です。
県内 九州内での防災・備災・減災体制は。
ボランティアを受け入れる体制は。
原子力発電とはどういうもので、熊本との距離はどれくらいなのか。
他県からの避難者を受け入れる際の 体制はどうか。
被災した動物たちを 元の飼い主に引き合わせる取り組みは。
この5年の間に 熊本で
何が変わり、何が変わらないままなのか。
あの日 あの震災で、私はメディアに対する価値観が変わりました。
何気なく活用していた テレビ 新聞 インターネットなどの情報が、人の生命を左右することもあるのだと。
(もちろん“正確な”メディア情報であるのが 前提ですが・・・)
震災を機に、テレビ局で働きたいと 強く願うようになりました。
そうして、5年後のいま 私は“報道”道を報じる仕事をしています。
入社して 丸4年。
その間で 新たに分かったことがあります。
メディアは 情報を“発信”するだけでなく、情報を“記録”する役割があるということ。
映像 音声で記録する―
「その記録が、きっと 未来のどこかで役に立つ」
なんて考えるのは おこがましく感じます。
自然の脅威を前に 私たちにできることは、現状を放送すること。
誠意を持って 情報を伝えることしか、できないのだと思います。
そして、それが“記録”になっていく・・・
RKK NEWS JUST.では、この一週間「5年、そして、これから」と題し、震災から5年の“現在 いま”をお伝えしています。
あす(金)は 佐々木慎介キャスターが、震災から5年の被災地の現状を 生中継でお伝えします。